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| <メッセージと最近の活動から> |
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Japan Timesにインタビュー記事が掲載 <2011年1月1日> 昨年末から英語でインタビューされていたJapan Times(英字新聞)の記事が2011年元旦の紙面に掲載されました。半面以上のスペースを割いて掲載していただいたとても長い記事です。 記事は、私が脊髄損傷となった事故からリハビリ、復学、大学卒業、帰国についての文章で始まります。そして帰国した日本で見た先進国とは思えない低レベルの福祉機器に唖然としたこと。それがきっかけとなってアクセスインターナショナルを創業したこと。最初の数年はほとんどの病院から門前払いをされたこと。高性能・高機能な車いすの必要性を訴えてセミナーや講習会を開催し、日本の車いす市場が変わるきっかけを作ったこと。1993年から全国でセミナーをして普及活動を開始した「シーティング」に関しては、日本のパイオニアとなり、リーディング・カンパニーとして常に最新の情報と技術を提供し続けていること。日本中から姿勢の悩みを抱えている車いす使用者の方々が東京の本社まで尋ねて来られること。自分が苦労した褥瘡の経験から褥瘡予防・再発防止についても最先端の知識と技術で多くの車いす使用者を助けていること。10年後には今の2倍以上の人数の介護関係者が必要だと言われているが、シーティングによる姿勢の改善と自立度の向上でそれを変えることができるという私の自論。さらには帰国後からずっと続けているバリアフリーとユニバーサルデザインの活動。佐賀県で私の提案によって始まったパーキングパーミット制度をはじめとする活動についても書いていただきました。 記事の最後には50歳を過ぎても競泳やスキューバダイビングなどのスポーツを楽しんでいることも書いてくださいました。記事は「In Japan, different is bad. I'm telling people, Different is not bad, it's just different.」という言葉で締めくくられています。「日本では人と違うことは悪いと考えられているけれど、違うことは悪いことじゃない。特別なだけ。」という意味です。 この記事はこちらのサイトでお読みいただけます。 ![]() |
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キッズフェスタ2010 <2010年4月24-25日> 今年も障害児とその家族のための福祉用具展であるキッズフェスタ、正式名称「キッズフェスタ アンダー18・第9回こどもの福祉用具展2010に参加しました。今年もTRC東京流通センターの1階にある第2展示場 Eホールを会場として開催されました。 今年もアクセスインターナショナルとしてブースを出展し、新しい車いす、シーティング用の製品、シーティング付きバギー、スタンディング製品、様々なポジショニング・ベルト類や頭部サポート製品、そしてコミュニケーション機器やコンピュータを操作するための機器、環境制御装置などを展示し、多くの方に体験していただきました。昨年、全国肢体不自由児特別支援学校PTA連合会(通称全肢P連)の依頼で会報にシーティングについての記事を書かせていただきましたが、その記事「変形・脱臼・拘縮・異常な筋緊張などを障害児だからとあきらめていませんか?あきらめる前にできることはまだたくさんあります。シーティングはその方法のひとつです」の反響が大きくて、その記事を読まれた方も大勢来場していただきました。両日とも、ブースは大盛況で嬉しかったです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 昨年たいへん好評だったシーティング体験を今年も行いましたが、私を含めた4人のスタッフで別々に対応しても一日中絶える間がないほど多くの方に来場していただきました。シーティング体験後は、皆さん姿勢の変化にとても驚き、喜んでいただきました。昨年のキッズフェスタでシーティングを初体験して、既にシーティングを使用されている方も多く来場していただきました。そのような方にはシーティングの再調節を提供したり、パソコンやコミュニケーション機器を体験していただいたり、立てない方を立ち上がらせることのできるスタンディング機器を試していただきました。できなかったことが、姿勢の改善によってできるようになり、可能性が広がっていくのを一緒に実感させていただけるのはとても嬉しいです。今後もこのような感動をもっと多くの皆様に体験していただきたいです。 シーティング体験はいつでも受付いますので、お気軽にお問い合わせください。メールでのお申し込みはこちらからどうぞ。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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雑誌「リハビリナース」に褥瘡とシーティングの記事を寄稿 「特集 リハビリと褥瘡」 <2010年2月26日> リハビリに関わる看護師さん向けの雑誌「リハビリナース」2010年3巻2号に記事を寄稿しました。この記事は「リハビリと褥瘡」という特集で、リハ医師、整形外科医師、看護師、セラピストなど様々な立場の方が寄稿するというものでした。私には過去に褥瘡で苦しんだ車いす使用者の立場とシーティングの専門家としての立場の両面から書いて欲しいとの依頼をいただきました。 最終的には私の担当記事を二つに分けて、シーティングの専門家の立場から褥瘡予防と再発防止がシーティングによって可能であることを話し、車いす使用者の立場からはコラムとして「車いすユーザーが、なぜシーティングの専門家になったのか?褥瘡の克服からシーティング・スペシャリストに、そして多くの人々のために」という体験記事を書きました。 コラムには私の学生時代の写真がありますが、今見ると骨盤が傾いているのが分かります。これがその後の座骨の褥瘡に繋がったのです。コラムの中には「専門家になって思い起こすこと」と題していくつかのメッセージを書きました。昔の私と同様に褥瘡で苦しんでいる方がそのメッセージを参考にして褥瘡予防や再発防止に繋げていただけたらと願っています。 「シーティングの専門家の立場から」の記事では、片側の座骨の褥瘡と尾骨の褥瘡へのシーティングによる対応について図とイラストを使って分かりやすく説明しました。シーティングによって姿勢が改善した症例も紹介させていただきました。 車いす使用者で褥瘡に苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。この記事がそのような方の褥瘡の予防と再発防止にお役に立てば嬉しい限りです。 雑誌「リハビリナース」2010年3巻2号は全国の書店にてご購入いただけます。 ネットでの注文はこちら ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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雑誌「エキスパートナース」に車いすシーティングの記事を寄稿 「ナースはこれだけは見逃さない!車椅子のシーティング」 <2010年2月20日> 看護師さん向けの雑誌「エキスパートナース」2010年3月号に記事を寄稿しました。今回は、車いすに馴染みのない看護師さんのために多くの図・イラスト・写真・表を使って車いす、姿勢、シーティングについて分かり易く書かせていただきました。車いすやシーティングを患者さんに合わせたり設定するのはPT,OTの方たちですが、病棟で毎日患者さんと接する看護師さんにも車いすでの悪い姿勢と良い姿勢を見分けられるようになっていただき、悪い姿勢を放置せずに改善したり、PTやOTに相談するようになっていただけたら車いす使用者の変形や褥瘡などの二次障害を予防したり、離床時間を延ばしたり、自立度を向上したりできると考えます。 計14ページのこの特集の第1章では「車いすシーティングの『まず知っておきたいこと』」と題して障害者と健常者の姿勢の違いや二次障害の原因について説明しました。さらに「車いすへの誤解と"新常識"」と題して、いままで看護師さんたちの間で使われていた車いすに関する間違った常識と新常識について説明しました。 第2章では「ここだけは気をつけたい『危険な車いすでの座位と改善ポイント』」と題して「片側に傾いた姿勢」と「ずっこけ座り」それぞれについて見分け方、問題点、改善方法について説明しました。第3章では「シーティングで気になるQ&A」と題して看護師さんが持っている車いすやシーティングの疑問についてお答えしました。 エキスパートナースに記事を書かせていただいたのは2000年1月号と2月号の「褥瘡をつくらない車椅子の座り方」以来なので10年振りとなります。その時はまだ日本に知られていなかったシーティングについて頑張って説明したつもりでしたが、今読み返すと看護師さんには難しい文章だったと思います。今回は編集長さんのご協力を得て、多くの図・イラスト・写真・表を使って、読みやすく、分かりやすい記事に仕上げることができました。この記事を読んだ看護師さんが少しでも患者さんの姿勢に興味を持つようになり、車いすでの悪い姿勢が改善されて元気な車いす使用者が増えればと願っています。 雑誌「Expert Nurse(エキスパートナース」2010年3月号は全国の書店にてご購入いただけます。ネットでのご注文はこちら ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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シーティング・クリニック in 愛知
<2009年9月19日> 2ヶ月前に愛知県岡崎市の障害児のお母さんたちから依頼をいただいて障害児と家族のためのシーティングセミナーを開催しました。当日は筋ジストロフィーと脳性麻痺のお子さんと家族、そして学校の先生や病院・リハビリ関係者まで、岡崎市と名古屋市を中心に多くの方々が集まってくださいました。講義の後にモニターとして5人の方にシーティング体験やシーティングの調整を提供して、とても喜んでいただきました。その時に時間の都合でシーティング体験ができなかった方達やセミナーに参加できなかった方達からシーティングの依頼をいただき、中部地方の代理店であるアルテックブレースのシーティング事業部の場所を借りて出張シーティング・クリニックを提供することになりました。 ![]() 当初は数人からの依頼だったのですが、セミナーでシーティングを提供した方たちに姿勢の改善によって良い効果が現れたことが評判を呼んで希望者が増え、最終的には筋ジストロフィーと脳性麻痺のお子さん14名という大人数になりました。通常のシーティング・クリニックではひとり1時間半〜2時間をかけて行うのですが、今回は午前10時から午後6時の8時間。そこで社員2名と代理店のスタッフ数名の協力を得て流れ作業でシーティング・クリニックを行いました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 私がショールームの少し高くなった展示台の上に陣取り、シーティング希望者が家族と一緒に順番に台の上に上がっていただきます。担当のスタッフも2名付き添います。まず相談を受け、現在使用している車いすと座位保持装置での姿勢を評価。次にマットテーブルに移っていただいて臥位と座位の評価および採寸を行います。姿勢の改善のためのシーティングの指示をスタッフにして、台から降りた場所で車いすとシーティングの設定や調整を行います。私はその間に次のシーティング希望者に取りかかります。別のスタッフ2名と共に台に上がっていただき前者と同様の評価を行います。シーティングの設定や調整をしていた方の用意ができるとまた台の上に上がっていただき、姿勢とシーティングのチェックをして最終調整を行います。このような手順で8時間がんばってシーティングを提供。時間内に14名全員にシーティング体験をしていただくことができました。これはシーティングができるスタッフ7名の協力があってできたことです。当日は子供さんの担当のPTの方たちにも見学に来ていただきました。日常的に関わっている方の意見をお聞きすることができたのでベストな環境でシーティングを提供できたと喜んでいます。私が目指す「地元にシーティングを提供できる人のいる環境の実現」にかなり近づていると実感しました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() シーティング・クリニックの後には嬉しい感想をたくさんいただきました。今回のクリニックでシーティングを初体験した方と前回のセミナー後にシーティングを搭載した新しい車いすを手に入れて、今回再調整した方の感想のいくつかをご紹介します。「座らせた瞬間に息子の表情が変わり、座っていて1時間経った頃に「あ〜楽」と息子が言ったのです。それまでは1時間も座っていることが辛かった息子がです。」「短い時間でしたが、息子の身体はみごとに前わんが改善され、いい姿勢で座れていました。」「シーティングでわが子の生活はガラッと変わり、現在はボッチャに打ち込み、先日は大阪の大会にも遠征していくほどになりました。」「新しい車いすに乗ったわが子はまるで別人のように生まれ変わりました。行きたいところに人の手を借りず行くことが出来る!スーパーでの買い物も一人でお菓子売り場や、ゲームコーナーに一直線・・・たったこれだけの当たり前の経験が今までは出来なかったのです。電動車いすの性能はもちろんですが、しっかりシーティングされたわが子は、安心してこの車いすに身体を預け、のびのびとイキイキと日々アクティブに変身していったのです。そして車いすマラソンでは断トツ一位で優勝したり、障害者スポーツのボッチャと出会い競技者として目覚しい成長を遂げました。」「骨盤や体をしっかり固定することが出来たため、一日中座っていても姿勢がほとんど崩れません。よって側彎もそれ以上の負担をかけることがなくなっているように感じます。」「また目から鱗の発見!が多々あり、大変勉強になりました。」「山崎氏の著書「運命じゃない!」を読んで理解していたつもりになっていましたが、実際にシーティングクリニックを受けて目からウロコが落ちた気分です。「百聞は一見にしかず」たくさんのお友達にお伝えしてみんなにも幸せになってもらいたいです。」「シーティングによって車いす生活が楽になり、人生を楽しく過ごせる方がどんどん増えていってほしいです。」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 1日に14人のシーティングをするという大変な1日でしたが、シーティング・クリニックを受けた皆さんに、姿勢の変化に驚いていただいたり、喜んでいただいたりして、とても充実した嬉しい1日でした。皆さんの笑顔で1日の疲れは吹っ飛んだという感じでした。このような大規模なシーティング・クリニックを東京以外で行うのは初めての経験でしたが、ぜひまた開催したいと思いました。参加者の方にも満足していただきましたが、代理店と弊社のスタッフにとっても良い経験になりました。依頼をいただければこのような出張シーティング・クリニックを全国で開催したいと思います。 東京では障害児だけでなく、成人の障害者や高齢者の方のシーティング・クリニックも開催しています。痛み、変形、褥瘡などの二次障害、姿勢や車いすについて悩んでいる方は、ぜひ一度無料のシーティング相談・体験会であるシーティング・クリニックを体験してみてください。 シーティング・クリニックのお申し込みはメールでご相談いただくか、私の会社のホームページからシーティング・クリニック依頼フォームを記入して送付していただきます。現在の車いす上での姿勢や状態について理解するために写真もお送りいただくことがあります。シーティング・クリニックのご依頼はこちらからどうぞ。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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三重県と愛知県の特別支援学校で障害児セミナー
<2009年8月31日、10月6日> 静岡県の特別支援学校に続き、三重県の城山特別支援学校 草の実分校からも障害児と家族と先生のためのシーティングセミナーを依頼していただきました。このセミナーのきっかけも私の本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」でした。出版した本の影響の大きさに驚くともに感激しています。 ![]() 当日は午後に2時間半のセミナー(講義)だけをする予定でしたが、シーティング体験の依頼を3名の方からいただき、講義の時間を変更することができなかったので変則的にシーティング体験を午前中のセミナーの前に提供しました。 1人目の体験希望者は自操可能な女子生徒。側彎がありましたが、マットテーブルで評価してみると骨盤の傾きを戻すことができたので、同様に設定した車いすでシーティング後の姿勢を体験していただきました。2人目はさらに側彎の進んだ男子生徒。コルセットを着用していましたが、マットテーブルで評価してみると可動性がまだ残されていたので、コルセットを外して車いすでシーティングを提供しました。適切なシーティングとラテラルサポートによる保持はコルセットの替わりにもなることを体験していただきました。3人目は体と頭が片側に倒れて、筋緊張がとても強いお子さんでしたが、シーティングとポジショニング・ベルトによって緊張が緩和し、倒れる頭も保持することができました。姿勢の変化に皆さん驚かれていました。 ![]() 午後1時半からのセミナーには教員の皆さんと障害のある生徒と保護者を中心に、城山特別支援学校草の本校や近隣のリハセンターからも参加していただきました。愛知県からも参加していただき、大勢の方の前でお話しすることができて嬉しかったです。セミナーでは途中に休憩を挟みながら姿勢とシーティングについてお話ししました。内容は、重力と姿勢の関係、二次障害の防止に必要なこと、車いすの設定による姿勢への影響、クッションや座位保持装置の素材の影響、ずり落ちた姿勢の原因・問題と改善方法、片側に傾く姿勢の原因・問題と改善方法、拘縮への対応、重度な障害への対応。最後に二次サポートについてお話ししました。ポジショニング・ベルトの活用と筋緊張の緩和、そしてヘッドサポートによる頭部の保持です。長時間の講義でしたが皆さん熱心に最後まで聴いてくださいました。セミナー後にはシーティング体験の依頼が集まり、時間の許す限りシーティングを提供しましたが、なんと新幹線の時間に間に合わなくなって時間を変更して東京に帰りました。でも多くの方達に喜んでいただけたので、それに見合うだけの価値があったと嬉しく思っています。三重県でもシーティングが拡がって二次障害が防止できるようになり、残存機能の発揮が可能になればと願っています。 ![]() ![]() ![]() ![]() 三重県でのセミナーの約1ヶ月後に愛知県豊田市の豊田養護学校から依頼をいただき、シーティングの講演をしました。この依頼は参観日の午後の時間を使って保護者の方達に姿勢とシーティングのお話を聞いていただくというものでした。1時間半という短い時間だったので、技術的なことは省略して、二次障害の原因となる姿勢の考え方とシーティングによって何が可能になるかについてお話ししました。皆さんとても熱心に聴いてくださいました。私が悪い姿勢について話す度にうなづいている保護者の方がとても多く、皆さんご自分のお子さんと重ねて私の話を聞いてくださったようです。 講演が終了すると、参加者の方達から子供さんの姿勢を見てほしいとの依頼が届きました。私は車いすがないので完全なシーティング体験はできないが、姿勢の相談を受け、現在使用している車いす上でどのような保持をすれば姿勢の改善ができるかを見せることはできると答えました。最初は2〜3名依頼でしたが、私が両手を使って保持することで姿勢が改善されるのを見た方たちから「私も」「私も」と依頼が増え、最終的には十数名の方のシーティングの相談に乗り、姿勢の改善を見せることができました。残念だったのは、1名だけ変形が完全に固定されていて矯正が不可能だったことです。可動性が全くなくなってしまうと、悪化の防止はできますが、姿勢の改善は困難になります。体を動かしていれば可動性は失われません。運動やリハビリの大切さについてぜひ理解していただきたいです。 ![]() |
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ロータリークラブで車いすの可能性について講演
<2009年9月3日、6月3日> 王子ロータリークラブのメンバーである医師の先生から依頼をいただいて、ロータリークラブの例会で卓話と呼ばれる講演をすることになりました。「車いすの話」というご依頼だったのですが、通常のセミナーや講習会でお話ししている内容は専門的過ぎる上、卓話は30分という時間制限があるため講演の用意にかなり苦労しました。色々と考えた結果、「車いすの可能性」というテーマで、サブタイトルの「車いすになっても快適で楽しく自由な生活は可能です。」ということを伝えるプレゼンテーションを作りました。 年配の方や高齢の方には、車いすに対して悪いイメージを持っている方が多く、「車いすなんかになったらおしまいだ」と思われている方がとても多いのです。その結果、高齢になって足腰が弱くなったり脳卒中等で歩く事が難しくなったりしても車いすに乗るのをこばみ続けてしまいます。しかし無理をして歩くことで転倒して骨折する方はとても多く、入院から寝たきりになったり、認知症のきっかけになってしまうことも多いのです。 私が出張でよく行くアメリカやカナダでは、高齢の方や歩行可能な障害者の方が車いすを上手に利用しています。空港で、ショッピングセンターで、レストランで、講演で、そして様々な目的のための外出時に。電動車いすやスクーターもよく利用されています。そして皆さん人生をとても楽しんでいるのです。「別に五体満足な人を真似しなくても、やりたいことが楽にできる方が良い」という考えです。 今回の講演では、過去にシーティングでお手伝いした高齢者と障害者の多くの成功例をお見せして、車いすでも快適に楽しく過ごすことができること、車いすを使用するのは悪いことではないこと、そして一般的にはあまり知られていない車いすの様々な可能性についてお話ししました。30分の時間だったので、かなり早口で話してしまいましたが、メンバーの皆様からはとても良い反響をいただきました。 ![]() ![]() ![]() ![]() さらにゲストとして例会に参加されていた日暮里のリバーサイド・ロータリークラブの方から依頼をいただき、3ヶ月後の9月3日の例会でお話しさせていただきました。こちらの例会でもメンバーの方々は講演をとても良く受け止めていただきました。今回の経験から、車いすや障害者と関係ないと思われがちな皆様にお話しすることも大切だと再認識しました。講演の後に話しかけていただいたメンバーの中にはご家族に障害児や障害者、そして高齢者がいらっしゃる方も少なくなかったです。実際にメンバーの方の高齢のお母様の車いすのお手伝いをする機会もいただきました。そのご家族には、姿勢が改善され、離床時間が延びたことをとても喜んでいただけて嬉しかったです。 今回のような講演にご興味のある方はぜひご依頼ください。車いすの可能性について知っていただくことで、万が一ご家族やご自身が車いすになられても怖くないと思います。 ![]() |
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シーティング・クリニック大盛況!
<2009年8月〜9月〜> 以前から東京と大阪で開催している無料のシーティング体験・相談会であるシーティング・クリニックですが、昨年5月に私が書いた障害児の家族向けの本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」が出版され、今年6月末に全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会から依頼を受けて書いた障害児の姿勢に関する記事が掲載されている「アイムファイン」が発売されてから、シーティング・クリニックの依頼が急増しています。記事のタイトルである「変形・脱臼・拘縮・異常な筋緊張などを障害児だからとあきらめていませんか?あきらめる前に、できることはまだたくさんあります。シーティングはその方法のひとつです。」というメッセージが多くの皆様に伝わってとても嬉しいです。クリニックの依頼は関東・関西に留まらず、東海地方、そして四国・中国地方・九州からおいでいただいた方もいらっしゃいます。大感激です!特にこの8月〜9月は障害を持ったお子さんのシーティング・クリニックのラッシュでした。多い時には1日3人。そのような日が毎日続く週もありました。 これからシーティング・クリニックを利用される方も多いと思いますので、この機会にシーティング・クリニックでどんなことをするかを説明させていただきます。 シーティング・クリニックの概要 シーティング・クリニックは、私の会社のホームページから依頼していただき、メールや電話で日時を決定します。一般的にはご本人とご家族に来社していだきますが、学校の先生やPT,OT等の担当者の方が一緒に来社されることもあります。 まず最初にお話を伺います。困っていることや抱えている問題、そして将来の目的などについてお話していただき、必要であれば姿勢保持や車いすそしてシーティングなどについての情報や知識を提供します。 次に現在使用されている車いす上での姿勢をチェックします。現在、どのような車いす・クッション・座位保持装置などに、どのような状態で座っているのかを調べ、座位姿勢についても評価します。 ![]() ![]() ![]() ![]() 次にマットテーブルに移っていただき、仰臥位(仰向けに寝た状態)での評価を行います。股関節・膝関節・足関節の可動域のチェックや骨盤の傾き、側彎や円背などの状態についても評価します。同時に採寸を行い、スタッフが車いすとシーティング・システムを設定し始めます。 次にマットテーブル上での座位の評価を行います。身体を支えながら座っていただき、骨盤の傾きや背骨の状態、側彎・円背・変形・拘縮・脱臼などについての評価を行います。その時に車いすとシーティング・システムに必要な姿勢保持用のパーツを試して、実際に使用するものを決定します。 ![]() ![]() ![]() ![]() 設定が終わったところで、車いすに移っていただき、ベルトの位置、ラテラルサポートやヘッドレストの位置や高さと角度、変形や拘縮への対応などについての調整を行います。設定が終わったら、シーティング後の姿勢について評価します。機能性の評価をしながらさらに微調整を行ってシーティング・クリニックは終了です。シーティング・クリニックの所要時間は、体の状態によって異なりますが、通常1時間半〜2時間かけて丁寧に行っています。 シーティングを体験した皆様は姿勢や表情の変化に驚き、たいへん喜んでいただきます。今までは考えてもいなかったような良い姿勢で座れたり、倒れなくなったり、筋緊張が緩和されたり、表情が大きく変化したり、車いすがこげるようになったり、機能性が向上したり、個人によって様々ですが、多くの良い変化が現れています。遠くからおいでいただいた方にも喜んでいただけて良かったです。 この記事の写真は9月にシーティング・クリニックでシーティング体験をされたご家族に協力していただきました。ご両親にはお嬢さんの姿勢の変化にとても喜んでいただきました。 シーティング・クリニック直後にも様々な変化が現れますが、私がもっと楽しみにしているのは使い始めたあとです。多くの場合、姿勢の改善によって様々な良い変化が現れますが、脳性麻痺のお子さんなどには自分の意志で動かせる体の部位(頭・手・腕・足など)が現れたり増えるなど、機能性の向上がよく見られます。我々の目的はシーティングによって二次障害を防止すると共に、残存機能を最大限に発揮できるようにして作業や活動に繋げることです。 ![]() ![]() ![]() シーティング・クリニックを受ける方が遠隔地にお住まいの場合、地元で車いすを担当している方や車いす業社の方と一緒に来社いただいてシーティング・クリニックを受けていただくこともあります。車いすを製作する方にも理解いただくことで、クリニックで設定したものと同様の車いすとシーティングを提供できるのです。 これまでにも東京の他に大阪や名古屋に出張してシーティング・クリニックを提供したこともあります。弊社の社員や代理店の担当者にはシーティングが提供できる者も多いので、彼らが対応するのであればこちらから伺ってシーティングの体験をさせていただきますが、私によるシーティングをご希望の方はご依頼ください。東京では障害児だけでなく、成人の障害者の方や高齢者の方もシーティング・クリニックでシーティングを体験していただき、とても喜んでいただきました。姿勢や車いすについて悩んでいる方はぜひ一度シーティング・クリニックを体験してみてください。 シーティング・クリニックのお申し込みはメールでご相談いただくか、私の会社のホームページからシーティング・クリニック依頼フォームを記入して送付していただきます。現在の車いす上での姿勢や状態について理解するために写真もお送りいただくことがあります。シーティング・クリニックのご依頼はこちらからどうぞ。 |
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静岡県立東部特別支援学校で障害児セミナー
<2009年7月30日> 静岡県の伊豆の国市にある東部特別支援学校で障害児と家族と先生のためのシーティングセミナーを開催していただきました。このセミナーのきっかけは、生徒のお母さんが私の本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」を読んでくださって学校の先生に紹介し、先生方や保護者の方達が読んでくださったことで今回の依頼をいただいたのです。感激でした。 当日は先生達と保護者の方達、そして伊豆半島の他の特別支援学校4校からも参加者が集まってくたさいました。さらに私が「アイムファイン」に書いた記事を読んで、私のホームページからセミナーを知った方が沼津市や浜松市からも参加していただいてとても嬉しかったです。 セミナーでは、午前9時半から12時半まで、途中に休憩を挟みながら姿勢とシーティングについて詳しくお話ししました。内容は、重力と姿勢の関係、二次障害の防止に必要なこと、車いすの設定による姿勢への影響、クッションや座位保持装置の素材の影響、ずり落ちた姿勢の原因・問題と改善方法、片側に傾く姿勢の原因・問題と改善方法、拘縮への対応、重度な障害への対応、ポジショニング・ベルトの活用と筋緊張の緩和、ヘッドサポートの活用などです。長時間の講義でしたが皆さん熱心に最後まで聴いてくださいました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 昼食を挟んで午後からはシーティング体験を希望された障害のある生徒さんに実際にシーティングを提供しましたが、その前の昼休みにも外部から参加された方のご依頼で予定していなかったシーティング体験を提供しました。就学前のお子さんでしたが、姿勢が改善し、以前よりもティルトの角度を起こせるようになり、首が安定して自分で見回せるようになり、お母さんにはとても喜んでいただけて嬉しかったです。 午後1時半から、シーティング体験を希望された生徒さん4名にシーティング体験を提供。最初のお子さんはかなり変形が進行し、側彎や拘縮もあって、顔が左に倒れる傾向がありましたが、シーティング後は姿勢が改善され前を向くことができるようになり、お母さんと担当の先生に喜んでいただきました。二人目のお子さんも重度で、側彎に加えて背面に大きな変形があり、顔が右を向いてしまっていて辛そうな姿勢をとってしました。シーティングによって姿勢を改善でき、前を向けるようになって快適そうでした。ご両親にとても喜んでいただいて嬉しかったです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 3人目のお子さんは、背中の円背傾向がとても強く側彎もあるので、前と横に倒れやすく、頭は前に落ちてしまっていましたが、シーティング後はとても良い姿勢で座っていただくことが可能でした。 四人目のお子さんは姿勢が安定せず、頭と体が前に倒れる傾向がありましたが、姿勢を改善することができました。しかしこれまでの姿勢の影響が強くて、姿勢の改善後も頭だけが前に倒れる傾向があったので、前頭部サポートを使用して頭を支えられることをお見せしました。シーティングでは、それまでの悪い姿勢の影響やくせを直すために一定の期間に体幹ベルトや前頭部/側頭部保持を提供することもよくあります。 その後、飛び入りで1名、とても強い筋緊張で困っている生徒さんのシーティングをすることになりました。座面・背面・足部・頭部など全てのシーティングの設定と調整をしてから骨盤ベルトで骨盤を保持すると筋緊張を緩和することができ、見学していた皆さんは緊張がとれたことにとても驚かれていました。適切なベルトと締める角度によって筋緊張の緩和は可能なのです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 午後3時半終了予定を1時間以上延長することになってしまいましたが、最後まで残ってくださった方も多く、とても充実した一日でした。講義の部では多くの先生達と保護者の方々に姿勢や二次障害、悪い姿勢の影響と改善方法について知っていただき、シーティング体験(実演)の部では実際に姿勢の改善が可能なことを見ていただくことができました。とても有意義なセミナーを提供することができ、とても満足した嬉しい気持ちで東京まで運転して帰りました。 障害児と毎日関わる家族と学校の先生に、どのような姿勢がどのような悪影響を体に及ぼすか知っていただくことができ、その防止方法についても理解していただいたので、こどもたちの姿勢が変わって行くと実感できました。すでに他の多くの特別支援学校からもセミナー依頼が届いていますが、可能な限り多くの方に姿勢についての正しい知識を伝えていきたいと思っています。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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愛知県岡崎市で障害児と家族のためのセミナー
<2009年7月26日> 愛知県岡崎市の障害児のお母さんたちから依頼をいただいて障害児と家族のためのシーティングセミナーを開催しました。当日は筋ジストロフィーと脳性麻痺のお子さんと家族、そして学校の先生や病院・リハビリ関係者まで、岡崎市と名古屋市を中心に多くの方々が集まってくださいました。さらに「アイムファイン」の記事を読んで、私のホームページからセミナーについて知った方が浜松市などからも参加していただいて感激でした。 セミナーでは、午前9時半からお昼まで休憩をとりながら姿勢とシーティングについてお話ししました。重力と姿勢の関係など、初めて知る情報も多かったようで、皆さん熱心に聴いてくださいました。昼食を挟んで午後にはモニターを希望された障害のあるお子さん5人に実際にシーティングを提供し、シーティングによる姿勢の改善についてお見せしました。倒れていた姿勢が改善された方、筋緊張で上がっていた足がフットレストに降りた方、痛みが軽減された方、自操できるようになった方、皆さん姿勢や機能性の変化を実感していただけて嬉しかったです。 障害を持つお子さんの家族や学校の先生のように毎日関わる方々が、何気なくとらせていた姿勢が、実は体に有害な姿勢だったり、諦めていたことが可能だったり、色々なことに気付いていただけたセミナーだったと思います。セミナーをする度に、まだまだ姿勢に関する正しい情報が障害児・者に関わるすべての方達に伝わっていないのを実感します。これからも可能なかぎり多くのセミナーやシーティング体験を全国で提供して理解を深め、車いすを使用する方の二次障害の防止と機能性の向上に努めていきたいです。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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からだに障害を持ったお子さんのご家族や関係者の方へのメッセージ <2009年6月22日> 2007年に全国肢体不自由児特別支援学校PTA連合会(通称全肢P連)から依頼をいただいて、東京で開催された中央研修会で講演させていただいたことがありましたが、今年また新たなご依頼をいただき、全肢P連の会報にシーティングについての記事を書かせていただきました。 3ページの記事なので、シーティング技術についてはあまり詳しくお話しできないと思い、シーティングをご存じない方へのイントロダクションとして記事を書かせていただきました。タイトルは「変形・脱臼・拘縮・異常な筋緊張などを障害児だからとあきらめていませんか?あきらめる前にできることはまだたくさんあります。シーティングはその方法のひとつです」。「シーティングで何ができるか」を中心にいくつかの成功例についてもお話ししています。 この記事を読んでシーティングや姿勢保持に興味を持っていただいた方が、セミナーに参加したり、昨年発行した私の本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」を読んでいただいて、お子さんの姿勢に関する問題や二次障害の予防や悪化防止に繋げていただいたり、残存機能が最大限に発揮できるようになればと願っています。 全肢P連の会報は、25号からアイムファインという障害者向けのフリーペーパー(全国誌)と統合され、全国の特別支援学校に配布されることになりました。私の記事の掲載された第26号は6月22日に発行になり、30日に全肢P連加盟の特別支援学校と定期購読者に配布されました。アイムファインの情報や定期購読についてはこちらからどうぞ。 ![]() |
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キッズフェスタ2009 <2009年4月25-26日> 今年も障害児とその家族のための福祉用具展であるキッズフェスタ、正式名称「キッズフェスタ アンダー18・第8回こどもの福祉用具展2009に参加しました。会場は今年もTRC東京流通センターでしたが、昨年よりも大きな1階の第2展示場 Eホールを使って開催されました。 今年もアクセスインターナショナルとしてブースを出展し、新しい車いす、シーティング用の製品、シーティング付きバギー、スタンディング製品、様々なポジショニング・ベルト類や頭部サポート製品、そしてコミュニケーション機器やコンピュータを操作するための機器、環境制御装置などを展示し、多くの方に体験していただきました。初日は大雨だったにもかかわらず、とても多くの方にブースに来ていただき嬉しかったです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 昨年たいへん好評だったシーティング体験を今年も行いましたが、3人で別々に対応しても一日中絶える間がないほど多くの方に来場していただきました。皆さんシーティング後の姿勢の変化にとても驚いて、喜んでいただきました。昨年のキッズフェスタでシーティングを初体験して、既にシーティングを使用されている方も多く来場していただきました。そのような方にはシーティングの再調節を提供したり、コンピュータやコミュニケーション機器を体験していただいたりました。できなかったことが、姿勢の改善によってできるようになり、可能性が広がっていくのを一緒に実感させていただけるのはとても嬉しいです。今後もこのような感動をもっと多くの皆様に体験していただきたいです。 シーティング体験はいつでも受付いますので、お気軽にお問い合わせください。メールでのお申し込みはこちらからどうぞ。(下の写真は、昨年シーティングを試されたお子さんのシーティング前後と一年後の写真です。) ![]() |
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仙台セミナー、茨城研修会、埼玉講習会、嬉しい再会 <2009年2月21,24,28日> 2月21日に仙台で数年ぶりとなるシーティング総合セミナーを開催しました。当日は高齢者関係のPT,OT,介護関係者を中心に多くの方に集まっていただきました。宮城県だけでなく、秋田、岩手、山形、福島、そして長野からも参加いただき感激でした。朝10:00から午後4:00までという長時間でしたが、皆さん熱心に講義を聴いていただいて、嬉しかったです。一昨年から一緒に活動せていただいている岩手県のようにシーティングが普及する県が増えることを願って、今後もお手伝いしていきたいです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 24日には茨城県の牛久愛和総合病院の褥瘡委員会からご依頼いただき、医師と看護師を中心に高齢者のシーティングと褥瘡予防・再発防止に関する研修会を開催させていただきました。参加者は褥瘡の治療に関わっている方々なので、既に褥瘡の手術・処置・薬剤・栄養等は適切に提供されています。それらの治療方法に加えて車いす使用再開時に褥瘡予防に最適な姿勢を提供することで再発が防止できること。予防としても使用できることをお話ししました。100名以上の方に参加していただき、嬉しかったです。 この研修会ではとても嬉しい再会がありました。実はこの研修会開催の発端となったのは私が書いた本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」を院長先生が書店で発見して読んでくださったことなのです。そしてこの院長先生は、私が米国から帰国した直後に診察していただいた泌尿器科の先生でした。20年以上も前の当時、まだ理解されていなかった車いすで脊髄損傷者の私を親身になって考えてくださり、私に合った排尿方法等を考えてくださった先生とは20年ぶりの再開でしたが、私の心の中では素晴らしいお医者様として忘れることはありませんでした。そんな先生が私の本を発見し、読んでくださって、私に連絡をいただくと共に、病院の院内誌に私と拙著のことを書いてくださったのが褥瘡委員会の先生の目にとまって今回の研修会となったのです。研修会の前後には先生とお話しする機会をいただきましたが、本当に嬉しい嬉しい再会でした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() さらに28日には埼玉の病院のPT,OT,STといったリハビリスタッフの方達に仕事の終わった用型に集まっていただき、シーティング講習会を開催しました。初回としてシーティングの概念や基本的なシーティングについてお話ししましたが、次回は実践的なシーティング技術をご指導する予定。何回かの講習を提供させていただき、シーティング技術を実務で活用いただけるレベルにまでご指導させていただきたいと考えています。 一日に5〜6時間という長時間の総合セミナーから、興味のある分野にフォーカスしたり、段階的にご指導する1時間半程度の講習会まで、シーティングセミナーには様々な形があります。様々な職務や立場の方に向けてニーズに合ったセミナーや研修会をここれからも提供していきたいです。 |
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脊髄損傷の受傷から30年 <2009年2月17日> 私が米国留学中に転落事故によって脊髄を損傷して車いす使用者になったのは1979年2月17日。それから30年が経ちました。救急病院、リハビリ、高校復学、大学進学、アメリカ一周旅行、帰国、就職、褥瘡との戦い、独立、アクセスインターナショナル設立、高機能のモジュラー型車いすの日本への紹介、シーティングの日本への紹介、全国でのシーティング普及活動、バリアフリー化への活動、そしてユニバーサルデザインの街づくりの活動、水泳への復帰、競泳、全国大会での優勝、パラリンピックへの出場、100m平泳ぎでの6位入賞、日本初の身障者スポーツ情報誌アクティブジャパンの創刊、障害者スポーツに対する日本社会の変化・・・。30年間、様々なことに関わり、挑戦してきました。成功したこと、失敗したこと、まだ挑戦中のもの。まだまだ自分のやるべき事はたくさんあります。現在では脊髄損傷者の寿命は健常者とほぼ同等になったと言われるようになりました。あと30〜40年は頑張れると思うので、これからも色々なことに挑戦して社会を良い方向に変えていきたいです。 受傷後のリハビリ病院で「脊髄損傷は現代の医学では治せないけれど、10年か20年して医学が進歩したら治る可能性がある。そのためにも足が硬くなってしまっては脊髄が繋がっても歩けないのでROM(関節可動域運動)を毎日続けなさい。」と言われたのを信じて運動を続けてきたおかげで、今でも下半身の関節はとても良い状態を保っていて、快適な日常生活に役立っています。しかし医学の進歩はまだ脊髄損傷の治癒を可能にはしていません。クリストファー・リーブの財団の研究や人間のiPS細胞の研究によって、治癒に向けて希望が持てる時代になってきました。そのためにも関節の動きの維持や変形の防止を含めて、二次障害を発生させないことが不可欠。私のライフワークであるシーティングの目的にも姿勢の改善による二次障害の予防があるので、私は自分のできる範囲で車いす使用者の方の二次障害を防止するお手伝いを続けていきたいです。 私の事故からアメリカでのリハビリ、復学、大学生活、そして帰国後の日本での活動を書いた本「愛と友情のボストン」が昨年6月に再版されました。この本には30年前のアメリカで、障害があることをまったく気にせずに一人暮らしをして学生生活を満喫し、様々なことにチャレンジしている様子が描かれています。バリアフリーという意味では日本はアメリカを追い越した面さえあります。しかし障害者の社会参加、職場復帰、そしてユニバーサルという意味ではまだあと一歩です。私が生活していたアメリカ追いつき、追い越すために私のもうひとつのライフワークであるユニバーサルデザインの街づくりの活動も続けていきます。 以下は懐かしい写真です。左から、リハビリ病院で友人と。初めての講演。大学卒業。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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2008障害児セミナーin東京 <2008年10月5日> 久しぶりに東京で障害児の家族と関係者向けに総合セミナーを開催しました。今年の5月に私の本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」が発売されて以来、全国各地からシーティングの依頼とセミナーの開催依頼をいただいていましたが、地元東京でのセミナー依頼の声も多くいただいたので、急遽東京での開催を決定しました。 今回のテーマは「シーティングで変わる障害児の未来」。セミナーでは、午前中に重力の影響、二次障害の防止、姿勢とシーティングについて講義をしました。昼食を挟んで午後には、重度な障害や変形・拘縮・脱臼・筋緊張への対応についてお話ししたあと、すでにシーティングを提供しているお子さんに登場していただき、どのようなシーティングを提供して姿勢を改善したかを説明しました。次にお母さんたちにシーティングによってどのような変化が現れたかを話していただきました。私の本に登場してくださった玲央君はシーティング後に左肘と頭が自分の意志で動かせるようになり、スイッチを使ってコンピューターを使用できるようになったそうです。「シーティングでは良い姿勢をとらせること自体がゴールではなく、姿勢の改善がスタートとなり、そこから様々な活動が可能になる」と拙著に書かせていただきましたが、まさにその成功例と言えるでしょう。今後の更なる活躍に期待です。 セミナーの最後にシーティングを希望される方2名にシーティングを提供。姿勢の改善にとても喜んでいただきました。今回のセミナーにも多くの熱心な皆様に集まっていただき「知らなかった情報をたくさん得ることができた」「諦めてたことが改善可能だと知って嬉しかった」などの肯定的な感想を多くいただきました。しかしまだまだ情報が届いていない地域も多いので、これからもこのようなセミナーを全国で開催して最新の情報と即効性のあるシーティングについて、ひとりでも多くの皆さんに伝えていきたいと願っています。今回のセミナーに参加してくださった皆様、セミナーに協力してくださった皆様ありがとうございました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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国際福祉機器展HCR2008 <2008年9月24-26日> 今年も9月24〜26日に東京有明のビックサイトで国際福祉機器展(HCR2008)が開催されました。今年は私の本「運命じゃない!」の出版があったことを受けて「様々な二次障害は防止できる!変えられる!元気に活動できる!可能性を追い求められる!」をテーマにブースを作りました。 今年の一番の特色は、実際の車いすとシーティングのユーザーで活躍されている方達をゲストに招いたユーザーインタビューとデモンストレーションでした。私の本に成功例として掲載している脳性麻痺で四肢麻痺の小橋君と白井君がスイッチひとつによるコミュニケーションや電動車いすの操作を見せてくれました。四肢麻痺の頚髄損傷でアクティブに活動しているイラストレーターの岡部さん、スタンディング車いすを使って働いている方、そしてパラリンピックの水泳やバスケットボールの選手。毎日毎時間、様々な方達によるデモンストレーションを行いました。詳しくはアクセスインターナショナルHCR2008フォトレポートをご覧ください。 さらにブースでは無料のシーティング体験相談会であるシーティング・クリニックと褥瘡予防と再発防止のための座圧分布測定を行いました。多くの方にシーティングや褥瘡予防クッションを体験していただけて良かったです。 そして今年もセミナーとワークショップを開催しました。初日24日には障害児(者)向けに「障害児の変形防止のためのシーティング」、25日には高齢者向けに「車椅子で床ずれを治す。予防、再発防止のためのシーティング」、26日には「立てない人を立ち上がらせるスタンディングの効用」を開催しました。シーティングについては私が講義を行い、スタンディングについてはスイスとアメリカから来日したスペシャリストが担当しました。毎年多くの方に参加いただいて満員になっているセミナーなので、同様のテーマを最新の情報で更新した内容でお話ししました。高齢者向けのセミナーは今年も超満員になってしまいました。セミナールームに入れなかった皆様申し訳ありません。来年はもっと大きな部屋でご提供できたらと願っています。 今年はデモンストレーションとシーティング体験によってアクセスインターナショナルのブースは最も賑わっていたブースのひとつだったと自負しています。日本中から来場していただいた皆様ありがとうございました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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北海道のひととき <2008年8月9日> 最近このページでの活動報告が講演やセミナー中心になっていたので、趣向を変えて、久しぶりに訪れた北海道でのひとときについてご紹介します。北海道に来るのは2005年3月に流氷ダイビングで知床半島のウトロに行って以来の3年ぶり。それまでは2003年から3年間流氷の季節には流氷ダイビングを毎年楽しんでいました。2005年1月に積丹半島に野生のトドを水中で探す海獣ダイビングに行ったこともありました。今回は久しぶり開催された札幌でのシーティングセミナーのために北海道に来ることができたので、恵庭市に住んでいる友人が恵庭にある「10pound(テンパウンド)」というアウトドア・アクティビディを提供している施設に連れて行ってくれました。 空港から電車で恵庭駅へ。恵庭駅から車で20分程でテン・パウンドに到着。北海道らしい大自然が広がる風景の中に大きな池が3つ。そして小さな餌釣りのできる池の横の高台に食事のできるコテージが建っていました。テンパウンドではフライフィッシングからスノーモビルまでアウトドア・アクティビティが楽しめますが、今回は早い時間の飛行機がとれずに到着したのが午後5時だったので、一番手軽な餌づりを楽しむことにしました。いつもダイビングで海に潜って魚を見ていますが釣りをするのは十数年ぶり。簡単な餌釣りですが、たくさんのヤマメやニジマスが釣れて、子供のようにはしゃいでしまいました。 釣りの後はコテージのベランダでバーベキュー。北海道各地から取り寄せた新鮮な野菜やホタテ貝、そしてソーセージやラム肉などはどれもとても美味しかったです。しかしそれをも上回る美味しさのが少し前に釣ったニジマスとヤマメ。ニジマスは塩焼きにヤマメは素揚げにしてもらって食べたのですが、川魚がこんなに美味しいと思ったことはありませんでした。本当に美味しかったです。大自然の中でこんなに美味しい魚を食べられて幸せでした。 テンパウンドの施設はコテージまでスロープがあり、トイレも車いすで使用できました。このような施設には、このようなさりげないUDが似合います。素晴らしい施設。素晴らしい時間でした。 残念ながら10pound(テンパウンド)は2009年11月末をもって閉店となりました。いつの日か再開の日が来ることを願って、楽しみにしています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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養護学校での障害児向けシーティングセミナー <2008年7月24日、29日> 今年も養護学校から研修会の依頼をいただき24日と29日に研修会を行いました。毎年夏休みの時期に多くの養護学校からシーティングの研修会の依頼をいただいてとても嬉しいのですが、7月の後半に依頼が集中してしまうため、日程が重なってしまいます。今年も二校のご依頼をお断りせざるを得ず、申し訳なく、とても残念でした。来年はもう少し日程が分散してもっと多くの学校のお手伝いができればと願っています。 7月24日に依頼を受けた養護学校は以前にも研修会を開催したを学校です。新しい先生が多くなったということで、再度姿勢とシーティングについての研修をご依頼いただきました。前回は2時間の研修でしたが、時間が短かったとの感想も多かったことから今回は3時間いただいたので、休憩を入れながら詳しくお話しすることができました。重力と姿勢の関係、二次障害の予防と悪化の防止、良い姿勢と悪い姿勢、側彎と円背をはじめとした障害児に多く見られる変形への対応、拘縮や脱臼の予防や再発防止、筋緊張への対応などについて5月に出版した私の本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」に掲載した症例のご紹介もしながらお話ししました。長時間の研修会なのに参加された皆さんはとても熱心に聴いてくださって嬉しかったです。 障害児と毎日関わる学校の先生方に、体に害を与えない車いす上の姿勢と車いすから降りた時の姿勢について知っていただくことはとても大切です。せっかく家庭で正しい姿勢保持が行われていても学校や施設で関わる方たちに姿勢やシーティングの知識がないと、せっかくのシーティングや姿勢保持の効果が半減してしまいます。だからこのような養護学校からの依頼はとても嬉しいのです。 翌週の7月29日には埼玉の養護学校で研修会を開催していただきました。この研修会には他の養護学校からも先生方が参加してくださいました。こちらの研修会ではシーティングを初めて知った方達がほとんどでした。2時間の研修会だったので、初めての方向けにシーティングがどんなことを可能にするか、障害児の二次障害は予防できることを中心にお話ししました。研修会後、参加者の方たちからとても良い感想をいただきました。今回の研修会が障害を持った生徒さん達の二次障害を予防して残存機能を最大限に発揮できることに繋がり、健康に元気で活動できるお子さんが増えればと願っています。 ![]() |
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佐賀ユニバーサルデザイン講演と推進会議 <2008年7月17-18日> 佐賀県にユニバーサルデザインの講演とUD推進会議のために行ってきました。県庁そぱの美術館ホールで開催された県主催の講演会には多くの県職員と一般の方たちが集まってくださいました。ユニバーサルデザインの街づくりと障害者・高齢者の支援について1時間半ほどお話ししました。翌日には佐賀県ユニバーサルデザイン推進会議に参加しました。四時間という長い会議でしたが、実りある会議経ったと思います。 私が佐賀県をお手伝いするようになったきっかけは、2003年11月に古川知事が私を訪問してくださったことでした。とても光栄なことに古川知事は、自治省にお勤めのころ、私が編集長として創刊した日本初のスポーツ情報誌「アクティブジャパン」を定期購読してくださっていたのです。当時、アクティブでカラフルな身障者スポーツの写真を豊富に使い、最新の情報を発信していたアクティブジャパンは、大きな話題になり、日本で障害者スポーツが一般に認知されるきっかけを作ったことで知られています。しかし私が編集長として本当にやりたかったのは、身障者のイメージ、置かれている立場、取り巻く環境の改善でした。そこで「コンセンサス97」という記事を使って、次世代の身障者用トイレやホテルの客室について議論したり、コンセンサスを集めて身障者の考えを社会に伝えようとしました。私が一番やりたかったのはこの部分であり、スポーツは意識改革のためのツールだったのです。 私が感激したのは、古川知事がこの連載記事をよく覚えていてくださったことです。そしてその記憶から、私に佐賀県のユニバーサルデザイン化の協力依頼をしてくださったのです。翌年2004年の2月には佐賀県で初めてのユニバーサルデザインの講演をして、佐賀県UD指針の作成を手伝い、UD推進会議のアドバイザーとなって現在に至ります。 この5年間に、佐賀県のUD普及活動は進み、様々な活動が始まり、変化が起こりました。私も様々な提案やコンサルティングを提供しましたが、その中でも私が最も誇れるのは古川知事からの依頼に応えて企画・提案した佐賀県パーキングパーミット制度のスタートです。日本初となった身障者用駐車スペース利用のための制度は大成功しました。その後、長崎県・熊本県・福井県・山形県等に拡がっています。これからも色々な提案をしてユニバーサルな社会の実現のためにお手伝いしていきたいです。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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「愛と友情のボストン」再版のお知らせ <2008年6月25日> 6月25日に藤原書店より、私の留学中の事故からアメリカでのリハビリ、復学、大学生活、そして帰国後の日本での活動を書いた本「愛と友情のボストン」が再版されました。今回は「車椅子から起こす新しい風」というサブタイトルです。 この本は、私がまだボストンの大学3年生の時に集英社から依頼されて書いた「愛と友情のボストン 翔べ!青春の車椅子」が元になっています。その12年後に文京書房から再版されることになり、帰国後の10年について加筆して「愛と友情のボストン そして、その後の十年・・・」 として再版しました。加筆した章には、帰国後の生活、就職、水泳選手としての活動、パラリンピック出場、アクセスインターナショナルの設立、アクティブジャパンの創刊などが含まれています。 そして2008年5月に「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」を出版した藤原書店から「愛と友情のボストン 車椅子から起こす新しい風」として再々版されることになったのです。この本が24年もの長い期間、多くの方に読み続けられていることにとても感謝しています。 「愛と友情のボストン」というタイトルは初版時の編集長さんに付けていただいたタイトルで、最初はちょっと恥ずかしく感じました。しかし留学中の高校生が転落事故で車いすの生活になり、リハビリをして高校に復学して、ひとり暮らしをして様々なことに挑戦して大学を卒業したという本の内容を考えると、様々な人々の愛と友情に支えられていたのが分かります。そのおかげでとても楽しい6年半の車いすでのアメリカ生活が可能だったのでしょう。 日本の障害者を取り巻く環境は24年前のアメリカを超えられたでしょうか?この本を読んでいただくと、私が障害があることをまったく気にせずに一人暮らしをして学生生活を満喫し、様々なことにチャレンジできた理由がお分かりいただけるでしょう。帰国後に日本の障害者を取り巻く環境や選択肢のなさに愕然として始めた様々な活動についてもご紹介しています。 本に関する詳しい情報とご注文はこちらのページへどうぞ。 ![]() |
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「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」出版のお知らせ <2008年5月23日> 5月23日に藤原書店より、障害を持ったお子さんの家族向けに、姿勢とシーティングの大切さを伝える本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」を出版いたしました。シーティングの普及活動を始めて今年で15年、ずっと書きたかった本が出版できてとても嬉しいです。この本には私が今までセミナーでお話ししてきた内容を中心に、11の成功例についてご家族のお話とともにご紹介しています。 「運命じゃない!」というタイトルは私がシーティング・セミナーでいつも使っている言葉です。変形をはじめとする二次障害は「障害を持って生まれた運命だからしょうがない」のではなく、適切な車いすの設定とシーティング、そして日常の姿勢を考慮することによって防止が可能なことを、ひとりでも多くの障害を持った方とご家族に伝えたい。そんな気持ちでこの本を書きました。この本が障害児(者)の二次障害の防止につながって、健康に発育でき、残存機能を最大限に発揮できるようになって元気で活動できる方が増えることを心から願っています。 その結果として、障害を持った方と家族、みなさんに幸せになってほしいという思いを込めて表紙をスマイル(笑顔)にしてみました。 本書の内容は障害児が中心ですが、姿勢とシーティングの基本的な考え方についてお話ししていますので、中途障害者から高齢者まですべての車いす使用者の方に役立つと思います。二次障害の防止や機能性向上のための適切な姿勢保持には、障害を持った方の生活に関わるすべて方の協力が必要です。ご家族はもちろんですが、日常生活で関わる方の理解がひとりでも多く得られることで、より良い結果につながります。ぜひ関わる方皆さんに読んでいただきたいと願っています。 本に関する詳しい情報とご注文はこちらのページへどうぞ。 ![]() |
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山形県身体障がい者等用駐車施設利用証制度スタート <2007年6月15日> 昨年2006年7月7日に私が企画提案した日本初のパーキングパーミット制度が佐賀県でスタートして約1年、ついに二県目のパーキングパーミット制度が山形県でスタートしました。佐賀県で制度をスタートさせてから、ほとんどすべての県といくつかの政令指定都市から佐賀県に問い合わせがあり、その多くが佐賀県を訪問して視察し、制度の説明を受けたと聞いていました。その中でも最も早く対応していた山形県ですが、6月15日に新制度の運用を開始しました。とても嬉しいニュースで、これからも多くの県に広まることを願っています。 山形県の制度については、私はまったくお手伝いしていないのですが、パーミット(利用証)のデザインは佐賀県と同じ。グリーンの利用証が障害者・高齢者・難病者向けで、オレンジの利用証が怪我人や妊産婦等の一時的な歩行困難者向けの利用証であることも佐賀県と同じ。パーキングパーミットについて理解していただくために統一感があって良いと思いました。唯一残念なのは、佐賀県の利用証には「身障者用駐車場利用証」と書かれた下に英語で「Parking Permit」と記載されていますが、山形県の利用証には「身体障がい者等用駐車施設利用証」と記載されているだけで「Parking Permit」の記載はありません。さらに佐賀県の利用証の下部には「佐賀県」の下に「Saga Prefectural Government」と英文記載がありますが、山形県の利用証には「山形県」としか記載されていません。日本の利用証になんで英語が必要なのかと思われる方もいると思いますが、実はこの英文記載は海外旅行のためなのです。 北米をはじめ欧米諸国のほとんどの国には身体障害者用パーキングパーミット制度があります。特に北米は身障者用駐車スペースがどんな店や施設にもあるほど素晴らしく整備されています。さらに下肢障害者用のハンドコントロール(手動運転装置)付きのレンタカーも充実しています。だから車椅子の者にとっての旅行先として素晴らしい国なのです。ところが日本からの旅行者はパーキングパーミットを持っていないので、これらの身障者用駐車スペースを使用することができませんでした。パーミットが提示されていなければ違反車両と見なされ、違反車両には高額な罰金とレッカー移動が待っているのです。 そこで私が米国大使館に問い合わせたところ、米国の各州は海外のパーキングパーミットの使用も許可するとの回答がありました。しかし当時はパーキングパーミットが存在せず、唯一存在した「駐車違反除外指定車」の標章には漢字しか書かれておらず、海外ではパーミットとして見なされませんでした。そんな理由と欧米の身障者用駐車場を使用したいと言う日本の身障者の声から、私が佐賀県のパーキングパーミットのデザインを考えた際に理由を話して英文表記を記載してもらったのです。 山形県の方達はそこまで考えなかったのでしょう。これを受けて私は佐賀県のスタッフに相談。ある程度の数の県がパーキングパーミット制度を導入したら、日本身障者用パーキングパーミット連盟のような組織を作って「Japan Parking Permit(日本国身障者用駐車場利用許可証)」と書かれた公式シールを利用証に貼ることで海外での使用を可能にしようと話しました。この件についてはまだ正式ではありませんが、ぜひ実現させて、日本の障害を持つ方達の海外旅行を楽で楽しいものにできたらと考えています。 写真は山形県の利用証が入手できなかったため佐賀県の利用証と専用駐車スペース用標識です。山形県の関連ホームページはこちらから。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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シーティング・クリニック2007 <2007年3月9日> 当社の営業担当者は毎日のように施設や個人のお宅に伺ってシーティングのお手伝いをしていますが、東京本社では、予約制で無料のシーティング相談とシーティング体験ができるシーティング・クリニックを開催しています。来社される方には、シーティングを初めて体験する方とシーティングの調整のために来社される方がいます。 悪い姿勢をとっていると、体の変形をはじめとする二次障害が成長期に成長とともに急激に悪化します。私は特に3歳頃と9歳頃の成長期の前に正しいシーティングで姿勢を改善することを保護者の方々にお奨めしています。シーティングの提供後も、特に年齢が低い時期は成長や変化に合わせてシーティングを細かく調整することが大切です。 この日は低酸素性虚血性脳症の3〜7歳のお子さんたちがシーティングの調整のために来社されました。ヘッドサポート(頭部保持)の微調整、バック(背面)サポートの調整、ベルトの調整、フットレスト(足台)の角度の調整などを行いました。今回来られた方達は定期的に来社していただいているので、問題がないように確認することができ、成長にぴったり合わせたシーティングが提供できるので安心です。シーティングの効果もあって、姿勢が悪くならずに成長されているのを確認できて嬉しかったです。姿勢がよくなっているお子さんもいらっしゃいました。このような形で継続してサポートして行ければ二次障害の防止ができます。是非もっと多くの方達にシーティングの効果を体験していただきたいと願っています。 シーティング・クリニックのお問い合わせは こちらから。 ![]() |
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ATACカンファレンス2006 <2006年12月1〜3日> 障害者と高齢者の自立した生活を助ける電子支援技術(e-AT)とコミュニケーション支援技術(AAC)の普及を目的に20年前に始まったATACカンファレンスが今年も京都で開催されました。セミナー,実践紹介,疑似体験,展示会など、盛りだくさんの内容で、初心者向けから専門家向けまで盛りだくさんのセッションが今年も提供されました。最近のATACはAT(障害者支援技術)の中でも、電子支援技術(e-AT)が中心となっていたため、私の会社も電子支援技術部門のみが参加していましたが、今年は依頼をいただいてプレカンファレンスにてシーティングのセミナー講師をしました。今回のセミナーは朝10時から夕方5時まで、という6時間セミナーだったので、姿勢の基本から二次障害について午前中にお話しし、午後には、骨盤と姿勢の関係とその改善方法について症例を交えてお話しした後、ポジショニング・ベルトとヘッドサポート等の二次サポートを使用した重度な障害への対応までじっくりとお話しすることができました。長丁場だったのにも関わらず、参加者の皆様には最初から対語まで熱心に聴いていただきました。 カンファレンスでは弊社の電子支援技術部門がコミュニケーションに関わる3つのセミナーを開催しました。どのセミナーも会場に入りきれないほどたくさんの方にお集まりいただき嬉しい悲鳴でした。ボードメーカーとインテリキーのセミナーでは、実際に活用されている養護学校の先生や障害児のご家族が成功事例について発表してくださいました。実例なのでとても役立つセミナーだと好評でした。 カンファレンス開催中に行われた機器展示でもブースを出して製品の説明を行いました。今年は、弊社の車椅子とシーティングで良い姿勢を保ち、コミュニケーション機器で学校の勉強から講演まで行っている淡路島の小橋弘照君がデモをしてくれました。弘照君は脳性麻痺による四肢麻痺で顎でスイッチを押すことで、コミュニケーション機器を使っていますが、機器を完璧に駆使して使いこなしている姿に来場した方々も感動していました。弘照君は我々がお手伝いした大成功例のひとりなので、機会があればロールモデルとしてコミュニケーション機器のデモをしていただいています。重度の障害があってもこんなに素晴らしい活動ができること、修学・就業も可能な事を弘照君は自ら示してくれています。これからも弘照君が活躍していくことをサポートしていきたいと考えています。(写真上段はシーティングセミナー。下段左はコミュニケーション機器の講習会、右の2枚はブースでデモをする弘照君です。) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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日本初パーキングパーミット制度スタート <2006年7月7日> 私が佐賀県のユニバーサルデザイン推進プロジェクトの目玉として進めてきた身体障害者パーキングパーミット制度が遂に完成してスタートしました。身障者用駐車場の違法駐車は車椅子使用者にとって大問題です。心ない人達の違法駐車はもとより、市販の車椅子マークを車に貼って健常者が違法駐車する事件さえ頻発しています。しかし今まで根本的な解決策は考えられませんでした。私は問題の根源は、身障者用駐車場に駐車するための基準がないことだと考えました。欧米にはパーキングパーミットと呼ばれる駐車許可証があって、身障者ドライバーはこの許可証を提示することで身障者パーキングに駐車することができます。反対に身障者ドライバーでも許可証の提示がなければ違法駐車と見なされてレッカーされることさえあります。これは義務と権利をベースとした考え方で、これがあるからこそ身障者用パーキングが上手く運営され、数もどんどん増えているのです。 私はこのパーキングパーミット制度の日本への導入を長年訴えてきました。そして一昨年からユニバーサルデザインの導入をお手伝いしている佐賀県で今年3月に完成した佐賀県UD推進指針の中でパーキングパーミット制度の導入を提案したところ、古川知事の絶大なる支持を受け、県庁の方達と検討を重ねた結果、日本で初めてのパーキングパーミット制度が完成し、導入が決定しました。佐賀県のパーキングパーミットは米国の制度を参考にして、身障者だけではなく高齢者や一時的障害者(怪我人や妊婦)にも一定期間パーミットを提供するユニバーサルな制度になっています。民間施設(店舗、ホテル、銀行、郵便局、結婚式場等)はいずれも協力的、特に大手スーパーやショッピングセンターは施設管理上一番悩ましい問題だったことから、非常に協力的でした。 そして7月7日の古川知事の定例記者会見で佐賀県のパーキングパーミット制度の導入が発表されました。私としては長年の夢が叶って嬉しい限りですが、これはまだ入口の段階。この制度が日本中に波及して拡がることが最終的な目標です。身障者をはじめ歩行に問題のある方が駐車場の問題から解放され、いつでも快適に駐車できるようになることでアクティブに外出する方が増えたら日本の社会自体も元気になるのではないでしょうか。そうなったら嬉しい限りです。 写真は左から、身障者用パーミット、一時的障害者用パーミット、専用駐車スペース用標識です。古川知事の記者会見はこちらで動画配信されています。古川知事のホームページではパーキングパーミットと私のことを書いていただいています。「週間yasushi」から「2006年7月」をクリックしてください。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |



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山口アビリンピック2005 <2005年10月28〜30日> 2007年ユニバーサル技能五輪国際大会の下見も兼ねて山口県で開催されたアビリンピックと技能五輪全国大会の国内初の合同開催大会の視察に行って来ました。障害者の職業技能を競うアビリンピックは23種目の競技を全国の都道府県から集まった266人の選手によって大会が開催されました。 アビリンピックには脊髄損傷者をはじめとする車椅子使用者、脳性麻痺者を中心とした歩行可能な障害者、視覚障害者、聴覚障害者、そして知的障害者が全国から参加していました。障害によって参加種目の傾向があり、車椅子使用者は座ってできるコンピューターや精密機器組立など、聴覚障害者は歯科技工に多く参加していました。コンピューター関連種目に参加していた視覚障害者は、特別な周辺機器を使うことで高い能力が発揮できることを証明していました。フラワーアレンジメントに参加していた視覚障害の女性もいました。知的障害者は縫製や木工など実際にものを作る種目はもちろん、喫茶サービスの実演を実際のお客さん相手に行ったり、パソコンデータ入力などの情報技術系の種目にも参加していて、その技術力の高さに驚きました。ここまで高いレベルの仕事ができることをもっと多くの企業の人事関係者や就労関係の方達にぜひ見てほしいと思いました。特に障害者の雇用に躊躇している企業の人事部の方にはぜひ観戦していただきたいです。ステレオタイプが崩れて考え方が一気に変わるでしょう。 来年香川で開催される国内大会を経て再来年に静岡県で開催される国際大会には海外からも多くの優れた選手が集まるので、できる限り多くの方たちに観戦に来てしていただきたいとです。選手としての参加もまだ間に合います。競技種目や参加方法など詳しくはこちらから。(写真左はワードプロセッサー競技、右は知的障害者のパソコンデータ入力を含んだデータベース競技) ![]() ![]() ![]() |
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インドネシア・メナド・ダイビングツアー2005 <2005年8月14日〜20日> 今年の夏休みは、インドネシア・スラウェシ島の北東部にあるメナドへのダイビングツアーに参加しました。ボルネオ島(インドネシア語ではカリマンタン)の北西部にあるシパダンには2年連続で行って、とても楽しいダイビングを楽しんできたのですが、だんだん観光客も多くなり自然も破壊されてきたので、もっと自然が残されていて魚の多い場所で潜りたいと、色々考えた末の結論がメナドでした。スラウェシ島はボラカイ島の東に位置しており、今回はクアラルンプール経由ではなくシンガポール経由で行ってきました。 メナドでは、新しくできたばかりのリゾートに泊まり、写真のメナドトゥアとブナケン島周辺の大好きなドロップオフでのダイビングを毎日楽しみました。メナドは透明度も良いので豪快なドロップオフの地形がよく見えてとてもダイナミック。潜った8本すべてが楽しくて快適なダイビングでした。魚の群には圧倒されるばかり、マクロ系の生物の写真もたくさん撮ることができました。さらに詳しいメナド・ダイビングツアーのレポートはこちらから。 ![]() |
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流氷ダイビング2005 <2005年3月5日> 今年で3年連続となる流氷ダイビングのため北海道・知床半島の宇登呂に行きました。今回は今までで最も温かかったため、網走では流氷が溶けたり沖に流れてしまっていましたが、宇登呂にはしっかりとした流氷がありました。ダイビング当日は晴天で気温も0度と温かかったので、とても快適に流氷ダイビングを楽しむことができました。1月に積丹半島の先端で野生のトドと潜った海獣ダイビングの時の悪天候(暴風雪と荒れた海)に比べれば流氷ダイビング環境はプールのように穏やか。氷点下2°の水温に対しても、今までの経験からドライスーツの下に着るインナーを工夫し、カイロを使い、ドライフードとドイミトンに加えて唇と頬を保護するリップガードを使うことで、とても快適に潜ることができました。今年はクリオネが少なかったのが残念でしたが、流氷下で初めて見つけたウミウシやハナジロガシ、エゾクサウオ、ベロ、ウリクラゲ、ヒダベリイソギンチャクなど多くの水中生物の写真を撮ることができました。今回のツアーは旅行記にしませんでしたが、2003年と2004年の流氷ダイビング旅行記はこちらの旅行記のページからどうぞ。 今年のように流氷が少ないのは地球温暖化が原因だと言われています。こんなに素晴らしい流氷が日本に来なくなってしまったら悲しいことです。楽しい流氷ダイビングでしたが地球温暖化についても考えさせられた3度目の知床でした。 ![]() |
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海獣ダイビング <2005年1月8〜9日> 2003年、2004年と続けて北海道・知床半島の宇登呂に行って流氷ダイビングを楽しみました。今年2005年は積丹半島の先端にある幌武意に行き、アクアキャット主催の野生のトドと潜るダイビングに挑戦してきました。日程中ずっと天気は雪。ダイビング当日は大雪と高い波により、トドのいるマッカ岬に船を出すことができず、湾内で調整ダイブをして翌日に期待。2日目には海況が少し回復したことで出航でき、マッカ岬のトドのいるポイント近くに潜ることができました。潜降して岬の先端方向に進んで待っていると、突然体長2.5mほどのメスのトドが出現、我々の周りを泳ぎ回ってくれました。感動!!その後も2度戻ってきて最短3mの距離まで近づき、左右のヒレで体を揺らしたり回転して泳ぎ回る姿を存分に見せてくれました。その後エントリー地点の方向に戻ってホテイウオなどを見ていると、今度はオスのトドが出現して近寄ってきてくれました。1ダイブで2頭のドドと遭遇することができて大感激!その日の2本目のダイブがマッカ岬の近くまで船で行きながら、海と天候の悪化のために中止になったことを考えると、1本目にドドが見られて本当にラッキーでした。氷点下5度という気温と横殴りの雪という今までで最も過酷な状況の中、海も荒れ、流れやうねりもありましたが、トドと水中で会えたことで積丹半島の先端まで行った甲斐がありました。思い出に残るダイビングでした。さらに詳しい海獣ダイビングのレポートはこちらから。 ![]() |