シーティングの目的
車いすシーティングの評価・処方時には、まずシーティングの目的を設定することが不可欠です。漠然とした目的でシーティングを行うのではなく、個人に対して、車いす使用時に生じている問題、そして達成したい目的をできるだけ細かくリストアップします。
<シーティングの目的の設定>
個人の障害や症状、ライフスタイル、活動などに合わせて、様々な目的と問題点を設定することができます。シーティングによる姿勢の改善によって、どの問題が改善され、どの目的が達成できたかをチェックします。重度な障害や既に変形等が進行している場合は、何段階かに分けて、本人に負担のないように矯正や改善を進めていきます。
目的の例としては、
- 個人の残存機能を最大限に発揮できるようにする
- 高い筋緊張の緩和や、異常な反射運動の抑制
- 左右対称な姿勢の確立
- 変形の予防や悪化の防止
- 車いす上での褥瘡の予防と再発防止
- 成長に対する予測と対応
- 体重の増減に対する予測と対応
- 安心感の提供
- 快適性の提供
- 離床時間の延長
- 視野の確保(正常な視野の提供)
- 食べること、飲み込むことの改善(誤嚥の防止)
- 肺の衛生の改善(悪い座位による肺の疾患の防止)
- 認識能力を最大限発揮できるようにする
- 知覚能力の向上
- 二次障害の発生の予防・悪化の防止
- 学校や職場での集中力の向上
- 外見の向上
- 自尊心の向上
などがありますが、この他にも個人に合わせて様々な目的や問題点を設定できます。
シーティングの評価と処方・そして施術後の確認のために、目的の設定は欠かせない段階です。
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